木村の体験記:身体と心の不調に向き合って
【腰痛(ぎっくり腰)】
私はもともと腰痛とは無縁の人生を送っていると思っていました。
車のワックスがけの後などに腰を伸ばすと「う〜」と軽い痛みを感じることもありましたが、それが大きな異変の前兆だとは考えもしませんでした。
22歳のある日、職場のバレーボールクラブの練習中に腰に違和感を覚えました。
練習を切り上げ、車に乗って帰ろうとした瞬間、激烈な痛みに襲われ、シートを倒したまま動けなくなってしまいました。
自宅に戻るのも自力では困難で、両親に支えられて救急病院へ。
ところが、長時間待たされた末に処方されたのは痛み止めだけ。
翌日、整形外科でレントゲンを撮っても「骨には異常なし。安静にして、痛くなくなったら体操を」と言われました。
医師の言う通りにしても改善せず、将来への不安が募るばかりでした。
そんな時、知人から整体を紹介されました。
当時、「整体」という言葉すら知らなかった私ですが、わらにもすがる思いで施術を受けたところ、あの激痛がかなり軽減されて驚きました。
何度か通ううちに、腰痛に対する不安は消えていました。
この時点では、自分が整体師になるとは思っていませんでしたが、その先生から「結局は自分がやりたい仕事をやるのが一番だよ」と言われた言葉が、今も心に残っています。
【めまい】
最初の子どもの妊娠が分かった頃、ある日突然、回転性のめまいに襲われました。
寝ていてもめまいで目が覚めるほどで、すぐに病院のめまい外来を受診。
MRI検査も受けましたが、「原因不明のめまい」と診断され、薬を処方されました。
しかし、薬を飲んでもほとんど効果を感じず、めまいは続きました。
仕事中にも何度も酷い発作が起こり、その都度点滴を受けていましたが改善せず、「この状態が一生続くのでは」と不安に。
約1か月が経った頃、ようやくめまいはおさまり、医師からも投薬終了と言われました。
ところがその夜から、まったく眠れなくなりました。
医師に相談すると、「薬に安定剤が含まれていたため、それをやめた反動でしょう」と言われました。
その後も短期間ですが再発することがありました。
しかし、長男の誕生後、不思議と症状はなくなりました。
この経験を通して、私のめまいの原因は環境変化(この場合は妊娠・出産というライフイベント)によるストレスで自律神経が乱れたことだと実感しました。
そして、それに気づかずに症状そのものがストレスとなり、長引いてしまったのだと思います。
開業後、同じような症状を訴える方と多く出会いました。
ほとんどの場合、背景に強いストレスが見受けられます。
癒しなおし整体は、こうした状態にとても有効です。
【うつのような状態】
転職を真剣に考えていた時期、私は明らかに心身ともに不安定な状態にありました。
起きている間も、寝る前も、寝ている間でさえも「転職」のことが頭を離れず、寝ているのか考えているのか分からなくなる感覚に。
特に後頭部が熱く感じ、寝汗でびっしょり。
朝起きるときも「いち、に、さん」と自分に気合を入れないと起き上がれない状態でした。
後になって、整体に来られたうつ傾向のある方と話すと、「それはまさに、うつの状態ですよ」と言われたこともあります。
この経験を通して感じたのは、こうした状態では「頭で全てを解決しようとしてしまい、エネルギーが上に上がりすぎている(いわゆるテンパっている)」ということ。
身体の巡り(気血水)が悪くなり、さらに考えもまとまりづらくなる。
癒しなおし整体は、そんな状態に対して、頭から体にエネルギーを下ろし、循環を整えるという意味でも非常に相性が良いと感じています。
実際、こうした方々に施術を続ける中で「呼吸が楽になった」「頭がスッとした」といった感想をいただくことも多いです。
これらの経験は、私が「癒しなおし整体」という施術スタイルにたどり着いた原点です。
身体の不調も、心の不調も、切り離せるものではない——それを私は自らの人生を通して実感してきました。
あなたが今、どのような不調で悩んでいたとしても、私はそれを「一緒に向き合っていける」と確信しています。
Posted by 木村和男